シフォン焼いてますか?
失敗の理由がわかれば、シフォン作りはもっと楽しくなる!
”なぜ?”に答える米粉シフォン専門ブログ。
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今回のテーマは
『チョコチップが沈む理由は?米粉シフォンの失敗とプロが教える解決法』
予告したお題を変更させていただきました!!
活きの良い話題を提供したい!!
今週の火曜日に、久しぶりに短期のプロコースを卒業した生徒さんが
単発レッスンにご参加くださいました。
その時にシフォン製作の疑問難問(笑)を
問いかけてくれたので、
これは皆さんも悩まれることではないかしら・・・
と思い、急遽こちらのお題でお話しさせていただくことにしました。
チョコチップに限らず固形物が沈んでしまった・・・泣
という経験をされた方はたくさんいらっしゃると思います。
本日はそこを解明していきます!

埼玉県で米粉シフォンケーキ教室を主宰している、
Sweetsmyuのあんざいゆうこです。
0.1g単位までこだわるマニアックな実証実験レッスンで、
ふわっふわ、しっとりの極上シフォンケーキを皆様にお伝えしています。
「なぜこうなる?」を一緒に探求しながら、
自信を持って作れる「シフォン力」を育てていきましょう!
チョコチップが沈む理由は?米粉シフォンの失敗とプロが教える解決法

焼き芋の販売をしながら、
「米粉のシフォンも販売したい!」
とプロコースに飛び込んでくださった
生徒さん。
前職はなんと幼稚園の園長先生。
ご定年まで勤めあげ、第二の人生を歩まれています。
短期集中のプロコース(3回/6メニュー)で基礎からしっかり学び、
教室では失敗もなく、きれいに焼きあがっていました。
ところが!!
開業準備をしながら、自宅でシフォンも復習をはじめた途端、
トラブル続出!
こちらの生徒さんから相談を受けた
「チョコチップが沈む問題」をメインに、
メレンゲの状態なども合わせて深掘りします。
【体験談】プロコース卒業生の「家ではうまく焼けない!」
今回の主役は、これから焼き芋の販売をしようとしている50代の女性。
現在開業準備に忙しい毎日を過ごされています。
焼き芋の販売がメインですが、
将来的に米粉シフォンも商品に加えたいと、当教室のプロコースを受講されました。
▶ レッスン内容:
- バニラ
- 抹茶
- 紅茶
- オレンジ
- コーヒー
- マーブルチョコ(チョコチップ入り)
教室では、どのメニューもふんわり美味しく焼けていました。
ところが、卒業後に自宅で焼いてみると、
「どうしてもチョコチップが沈む…」
「メレンゲが急にもこもこしてきて、ものすごい量になりどうにもできない…」
とご相談くださいました。
チョコチップが沈むのはなぜ?【3つのチェックポイント】
「マーブルは難しそうだったので、コーヒー生地にチョコチップだけ入れてみました。
実は、これは多くの人が経験する悩み。原因はひとつではありません。
でもほとんど下に沈んでしまったんです(泣)」
そこで私がお話したチェックポイントは次の通りです。
✅ チェック1:生地が緩くなっていない?
生地がゆるいとチョコチップは沈みやすくなります。
生地がゆるいと一言で言っても考えられる原因は2つ。
そこで彼女に質問しました。
- メレンゲはゆるくなかった?
- 最後の混ぜで、生地を緩ませていない?
そう!
もちろん混ぜで生地がゆるむことは十分考えられますが
元々緩いメレンゲをたてていたら・・・
最終生地が緩むに決まっていますよね。
✅ チェック2:チョコチップの重さと入れ方
- 大きなチョコチップは重く、沈みやすい
- 量はどれくらい入れましたか?
あまりに大きな固形物は沈むに決まってます!
大きすぎないものをセレクトするのも一つの方法です。
また 粉をまぶしておくのも沈み防止に効果あり!
✅ チェック3:焼く前の生地の状態を見極めよう
型に入れる前の生地(最終生地)が
自分が見ても
「美味しそう!」と思えるほど
つやっとしていて、弾力のある状態ならOK。
とろとろに緩んでしまっているなら、メレンゲの状態や
混ぜ方を見直しましょう。

固形物が沈んだ状態

チョコチップが沈まずに
均等に入った状態
メレンゲが異常に泡立つ?その正体は「温度」
もうひとつ、生徒さんが悩んでいたのがこちら。
「メレンゲを立てていたら、急にふわ〜っとものすごい量になったんです」
これは、ただ単に技術の問題だけではないかもしれません。
この時期、だんだん卵白の温度が高くなってきています。
気温もあがってきて、室温もあがってきましたよね。
卵白は常温の方が、よく泡立ってしまうのです。
➡冷えすぎた卵白は泡立ちにくいですが、室温が高すぎると逆に泡立ちすぎて不安定に。
理想は2℃前後だと思っています。
▶ 私の教室では、夏場は卵白がシャーベット状にならない程度に
場合によっては冷凍庫で冷やしています。

艶があって、しなやかで
まるで47%乳脂肪分の生クリームをたてたとき
のようなメレンゲ。
ピンと角が立つのではなく、
先が少しだけ垂れている状態。
失敗したからこそ、学びがある。販売を目指す方へ
「教室ではうまく焼けたのに、自宅でうまく焼けない」
のは、実はとても自然なことなんです。
教室とご自宅では、
- オーブンの状態
- ボウルのサイズ など、
様々な小さな違いがあります。
それらが積み重なり、焼き上がりに影響すると思っています。
私が作っているレシピですので、
私の工房で
私の使っている道具で
上手に焼けるのは当たり前なのです。
ここで大切なのは、
👉 失敗したときに「なぜか?」を考える力。
👉 すぐに相談できる環境。
こんな素敵に焼けていたのだから大丈夫!!
もう一度製作を見直してみましょう!


プロとして販売したいあなたへ。「米粉シフォンプロコース」ご紹介
私の教室では、趣味にとどまらず
“米粉のシフォンをお仕事にしたい” という方向けに、
➡ 1年間じっくり学ぶコースと、
➡ 短期集中3回のプロコース
それぞれの事情、環境で
学びをお選びいただけます。
【最後に】チョコチップの沈みも、未来につながるステップ
今回のようなチョコチップの沈みや、
メレンゲの失敗は、
➡ “プロとして”販売する方にとっては、むしろ必要な経験。
私もたくさんの失敗を重ねて
今があります。
もうダメかも・・・と何度も思いましたが
その都度なんとか解決してきました。
失敗するから、何度その工程をしているのかが
分かるようになってくる。
壁を超えたらうまくなる!
私もまだまだうまくなりたい!
失敗の数だけ絶対うまくなる!
そう信じて、今もシフォンを作っています。
次回こそ!は
「米粉何がいい?」
をお送りします。
あなたのシフォンケーキ作りを応援しています!
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