シフォン焼いてますか？
失敗の理由がわかれば、シフォン作りはもっと楽しくなる！
”なぜ？”に答える米粉シフォン専門ブログ。
今回のテーマは
『お菓子教室で生徒さんが失敗したら・・・』
いずれお菓子教室を開いてみたい✨
そんな気持ちが芽生えたとき、
きっと誰もが一度はこう思うはずです。
「でも…生徒さんが失敗したらどうしよう💦」
「自分もまだ完ぺきじゃないのに、教えられるのかな…？」
不安ですよね。
私もずっと不安でした。
そんな経験から、これからお教室をしたいと思っているあなたに
「先生でもそんなことあるんだ！」
と思ってもらえるのはないかと、
恥をしのんで今日はお話していこうと思います。
埼玉県で米粉シフォンケーキ教室を主宰している、
Sweetsmyuのあんざいゆうこです。
0.1g単位までこだわるマニアックな実証実験レッスンで、
ふわっふわ、しっとりの極上シフォンケーキを皆様にお伝えしています。
「なぜこうなる？」を一緒に探求しながら、
自信を持って作れる「シフォン力」を育てていきましょう！
昨日の「米粉のシフォン専門プロコース」での出来事です。
今月のレッスンは『チーズを使ってシフォンを焼こう！』のレッスンの回でした。
午前中 オレンジチーズシフォン
午後 トマトチーズシフォン
を製作しました。
オレンジチーズはクリームチーズを、
トマトチーズはプロセスチーズを使用します。
結論から言うと、
「私を含め全員がシフォンを失敗する」
今回は、そのときの体験を通して
🌷 生徒さんが失敗したときの対応
🌷 自分がまだ完ぺきじゃないと感じるときの向き合い方
🌷 教室運営で本当に大切なこと
を、私の恥をしのんでお話ししていきますね。
何が起きたのか？
テーマは「チーズを使った最難関シフォン」
この日は、米粉のシフォン専門プロコースのチーズシフォンレッスンでした。
午前は「オレンジチーズシフォン」、午後は「トマトチーズシフォン」。
どちらも技術的にとても難しいレシピです。
特にクリームチーズを卵黄生地に混ぜて作っていくシフォンは最難関です。
だからこそ、私も念入りに準備をします。
万が一でも、私に失敗は許されないから。
今回も一昨日、つまりレッスンの前日に私も一度練習しておきました。
これは久しぶりに作る時の製作のポイントの確認の意味もあります。
また、一度練習しておくことにより、
自分の自信にもなります。
教室をやっているとは言え、私もまだまだ練習しています。
この日もとてもよく焼け、
「うん、いい感じ！これなら自信をもってレッスンできる😊」と確認済み。
そして当日。
私のデモで焼き上げたシフォンを冷ますために逆さにしてしばらく経った時です。
ドサッ…！落下…😨！！
私を含め生徒さん全員、固まる瞬間。
頭の中も真っ白になりながらも
そこは平静を保ち、レッスンを進めます。
が頭の中では
「原因は何だろう？」と考えていました。
気分を変えて、新たな気持ち迎えた午後レッスンは・・・
これがまた落ちたのです！！
もう焦るというより驚きしかなかったですね。
生徒さんも驚かれたと思います。
午前に続き、午後も講師である私が失敗してしまったのですから。
そして、生徒さんも落ちる・・・
そう・・・
午前も午後も
私も生徒さんも全員失敗、しかもシフォンが落下するという
一番ひどい失敗をしてしまったのです。
さすがに私も動揺しました。
なぜ失敗したのか？
「ラップで乾燥防止」のつもりが…
失敗の原因の究明！
失敗してしまったものはもう仕方がない。
でも「失敗してしまいました」で終わるわけにはいきません。
直ぐに原因究明をしてご提示していきました。
最初に考えた失敗の原因
製作中に、少しメレンゲが緩かったかなと思いました。
しかし、卵黄生地とメレンゲを混ぜた時に
生地がゆるまなかったので、
失敗はないだろうと思っていました。
オーブンから出す時も焼き上がりは通常通り焼きあがっていたので
まさか落下するとは想像していませんでした。
そして落下・・・
午後も落下・・・
なに？なに？？私どうなってるの？？？
気付いた相違点
私 午前落下 午後落下
生徒さん 午前落下 午後落下
ここまで来ると、原因は製作ではないのではないか・・・
と思い始めていました。
前日と違うところ、違うところ・・・
1つだけありました！
卵黄生地に乾燥防止のラップ
この日は、卵黄生地が乾燥しないように…と思って
【湯煎後の卵黄生地にラップ】をかけていたのです。
最近空調をかけている影響もあり、
卵黄生地が冬よりも乾燥することが多くなってきました。
ひどいときは、卵黄の粒々が残ってしまうときもあるほどでした。
そこでこれは華れの日シフォンのレッスンの時だったのですが、
ラップをしたら乾燥もせず、よく出来たので今回もしてみたのです。
原因はこれかも！！
あたたかい生地にラップをしたことで、湿気がこもりすぎてしまったのではないか。
そう考えました。
思い起こしてみれば、華れの日シフォンのときは、レシピが全く異なりますし、
この時はホールシフォンではなかったので失敗しなかっただけだったのです。
失敗の見当がついたので、レッスン後にすぐに確認製作に入りました。
すぐに再チャレンジ！今度は大成功🎉
生徒さんが帰られたあと、
乾燥防止のラップなしで同じレシピをもう一度焼いてみたところ――
ふわっふわに焼けました！✨
原因が分かったときはホッとした反面、
「やっぱり私の判断ミスだったなぁ」と反省。
私が失敗するだけでなく、生徒さんに失敗させてしまったことに
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
生徒さんの前で先生が失敗したら？
正直に、誠実に、向き合うしかない
私はすぐに生徒さんへメッセージを送りました。
「原因がわかりました！ラップです！大変申し訳ありませんが再レッスンさせてください」
すると、こんな返信を送ってきてくださいました。
「先生、どうぞお気になさらないでください。今日の失敗、すごく学びになりました」
「原因が分かってよかったです😊」
私の教室の生徒さんは本当に皆さん良い方たちで
感謝の想いしかないです。
こんな生徒さんに囲まれてレッスンさせていただけることに感謝をし、
私自身まだまだシフォンを学んでいかないといけないと痛感したレッスンでした。
教室をこれから始めたい方へ
「完ぺき」ではなく「誠実に」
教室を始める
というのは販売よりもハードルが少し上がるような気がしていました。
販売は自分がうまく作れるようになれば仕事になります。
しかし教室はそれと、
・来てくださる生徒さんも失敗させてはいけない。
・質問されたら答えられないといけない。
しかし講師も人間です。
失敗する時もあるし、分からないこともあるのが実情です。
どんなに練習しても失敗する時もある。
どんなに勉強しても知らないことはある。
『完璧』を求めたら前に進めない。
そうではなく
失敗した時に潔く認め、原因をしっかりお伝えする。
知らないことは調べてお伝えする。
この誠実な気持ちを忘れてはいけないなと思っています。
まとめ｜「失敗」から生まれる学び
今回私が失敗してしまったこと
生徒さんに失敗させてしまったこと
は出来る限り避けなくていけないし、
反省すべきことです。
反省はきっちりしたうえで
私もとても良い勉強になりました。
また1つ、シフォンの奥深さを感じました。
卵黄生地のラップ1つで大惨事になってしまうなんて
１８年シフォンを焼いてきたのに知りませんでした。
ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。
1つ学べた私です。
明日から続くプロコースのレッスンにも誠実に
そしてさらに真剣に取り組んでいきたいと思います。
教室業９年目の私も未だ道の途中です。
これから教室をやっていきたいなと思っているあなたに
まだこんな失敗をしてしまっている私のことをお伝えすることによって
なにか少しだけ気持ちが軽くなってくださったら良いなと思い
今回は恥ずかしいエピソードをご紹介させていただきました。
あなたの何かのお役にたてていただけたら
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